今回はヒスイ海岸でネフライトを拾ってみました。
ネフライトは、軟玉ヒスイ・軟玉翡翠とも呼ばれ、海外ではヒスイとして扱われている石です。
大きさや色合いが様々ありますが、よく光を透過するのでライトを当てるととても綺麗に光ります。
なので実際にネフライトが取れた場所や、ネフライト拾いの魅力について紹介したいと思います。
そしてヒスイ拾いの実態についても語っていきます。
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ヒスイ拾いの実態
ヒスイの数自体が本当に少ない
青海川や姫川の上流にヒスイの原石があり、それが砕けて砕けたものが海に流れてくるという理屈ですが、それが海岸等の人が歩いて拾える場所に流れてくるかと言われるとそう都合良くはいきません。
そしてヒスイハンターはたくさんいるので、あっても拾われてしまうので今やヒスイを狙って拾うのは難しいと思います。
ヒスイを見分けるのは素人では中々難しい
ヒスイ本来の色は白色で、そこにオンファス輝石等が入る事によって緑色になります。
なので白っぽいただの石に見えて見逃してしまうケースがあります。
この写真の石もヒスイですが、実際に海岸に落ちていてもわからないかと思います。
そして黒ヒスイもあり、濡れている状態ではとてもわかりづらいです。
ヒスイに似たような石がとても多い
実際に海岸に行ってみると、緑色の石はたくさんありほとんどがヒスイではありません。
以下代表的な緑色の石を紹介します。
キツネ石
こちらは代表的なヒスイに似た石です。
各海岸を回っていれば大体何個か落ちている石です。
ヒスイに比べると丸くて緑色が青緑色っぽいのが特徴です。
キツネ石も十分綺麗な石ではあるので、お土産に持ち帰る価値はあると思います。
ロディン岩
こちらはキツネ石よりもよりヒスイに似ている石です。
ヒスイよりもツルツルしていて結晶が見られないのが大きな違いかと思います。
こちらもキツネ石と同様に綺麗な石なのでコレクションするのは良いと思います。
石英
石英と言えば白色のイメージですが、このように緑色の石英もあります。
ライトで照らすとヒスイのように緑色に光るのでこれまた紛らわしい石です。
ただこちらに関してはこれが何かわかればヒスイではない事は明白です。
緑色岩
こちらは深緑色をした石です。
ネフライトとの違いはライトを当てても透過しないところです。
ヒスイ拾いを始めた人は緑だからヒスイと間違えるかもしれません。
実はネフライトも人気
ネフライトも実は人気がある石です。
ヒスイが取れなくなって来ているのでネフライト集めをする方も結構います。
中にはネフライトだけを専門に狙っている人もいて、ヒスイ店の方の話しでは最近は数が減ってきているとの事です。
ネフライトの拾い方
黒緑色っぽい石を見つける
ネフライトは基本的に黒や黒緑色をしています。
真っ黒な石は別の石ですが、黒っぽくて少し緑色のような色合いでしたらネフライトの可能性があります。
ライトを照らす
ネフライトは光を通すため、ライトを照らすとよく透過します。
ペンライト等のライトがあればヒスイを見分ける際にも使えるので携行必須アイテムです。
このようにコンパクトでルーメン数が高いライトがあると良いでしょう。
角が取れて丸みを帯びている
ネフライトは軟玉ヒスイのため、ジェダイトの硬玉ヒスイと比べると柔らかいため石同士のこすれで削れます。
なので実際に落ちているネフライトは角が取れて丸くなっているものが多くあります。
実際には硬玉ヒスイに比べるとモース硬度でわずかに柔らかい程度で石の中では比較的硬い部類になります。
人の爪で引っ搔いても傷はつきません。
拾えたネフライト一覧
計17個のネフライトをゲット
4日間で計17個のネフライトを拾えました。
重さは2gから最大で99gありました。
色合い・形・重さも様々でどれも個性的です。
その中で特に面白い・綺麗なものを紹介します。
後日またネフライトを多数拾いましたのでそこで良かったネフライトも紹介します。
丸型ネフライト
こちらは比較的大きく丸みを帯びたネフライトです。
須沢海岸付近で拾いました。
緑色が中心ですが、黒っぽい色も混じっていて草餅のような見た目で面白いです。
ライトを当てると黄色っぽい色に透過します。
青緑ネフライト
こちらは青みがかった緑色をしたネフライトです。
ぱっと見た感じ緑色岩に見えましたが、ライト当てたら透過したためネフライトとわかりました。
こちらはラベンダービーチ近くで拾いました。
ライトを当てると淡い青緑色に光ってとても綺麗です。
透明ネフライト
こちらは珍しいほぼ透明に近いネフライトです。
一見すると石英のようにも見えますが、みどり店のスタッフさん曰くネフライトだとの事です。
こちらは須沢海岸で拾いました。
ライトを当てると石英のようにほとんど光を透過してピカピカに光ります。
薄緑ネフライト
こちらは岩から削れたものなのか、薄い形状になっていて薄緑色をしたネフライトです。
宮崎海岸の近くで拾いました。
ライトを照らすと全体が薄緑色に透過して大変綺麗な色合いです。
薄いので100均一のベースライト等に置いてもよく光るので鑑賞して楽しんでいます。
複色ネフライト
こちらは黒と緑色がマーブル模様のように混ざり合ったネフライトです。
比較的大き目で握り石なんかにちょうど良いサイズです。
この石は姫川河口近辺で拾いました。
こちらは黒っぽいところを当てると黄色っぽく光り、緑色のところに光を当てると緑に光る面白い石です。
写真で前の方が黄色っぽく後ろ側が緑色に光っているかと思います。
ピーマンみたいなネフライト
どことなく形がピーマンのような形をしたネフライトです。
緑色が薄く一見微妙なネフライトかなと思いましたが、ライトを当てると透過が凄いです。
透過が凄いネフライトは結構少ないので地味に貴重です。
特大ネフライト
親不知海岸でとても大きなネフライトを拾いました。
一見ゴツゴツしていてネフライトっぽく見えませんでしたが、比重を計ってみると3.02あったのでネフライトで間違いないです。
透明度はそこまでありませんが、緑色に綺麗に光ります。
ペーパーウェイト等にちょうど良さそうな大きさです。
白ネフライト
こちらはかなり珍しい白っぽいネフライトです。
質の低いネフライトは黄色っぽく光りがちですが、このネフライトはかなり淡い色に光ります。
何十個もネフライトを拾いましたが白ネフライトはこれが初めてです。
もしかしたら希少な自然石かもしれません。
THE・ネフライト
こちらは形も色合いも典型的なネフライトです。
透過もバッチリで黄緑色によく光っています。
表面がこすれてすりガラスのようになっていたり、全然透過しないネフライトもあるのでいかにこのネフライトが上質かがわかります。
ブルーマーブル
こちらは見た目がかなり青っぽいネフライトです。
表面が綺麗でキズやひび割れも少なくとても状態が良いです。
ライトを当てるとやや青みがかった緑に透過します。
透過具合も上々で中々拾えない品質のネフライトです。
総評
今回はネフライト拾いについて紹介しました。
ヒスイが中々取れなくなっているので、変わりに海外でヒスイとして扱われるネフライトを狙ってみるのも面白いと思います。
ネフライトも個体によって色合いが異なるのでより綺麗なネフライトを目指して集めてみてはいかがでしょうか。
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