【幻の韓国料理】釣ったスッポンで究極のサムゲタン「龍鳳湯」を作ってみた

グルメ

今回は韓国料理の「龍鳳湯:ヨンボンタン」を作ってみました。

韓国料理の中でもトップクラスの高級料理で、日本で出している店もほぼ存在しない幻の料理です。

わかりやすく言うと超高級なサムゲタンです。

一部自分で材料を調達して作りましたので、作るところから実食までを紹介します。

諸々を含めると作るまで約1ヵ月かかりました(笑)

そして食べた後に起こった体調の変化についてもレポートします。

龍鳳湯とは

漢字では「龍鳳湯」韓国語では용봉탕

龍鳳湯とは、ヨンボンタンと読み、龍はスッポン、鳳は鶏という意味です。

地域によって、スッポンが鯉に変わったり、鶏が烏骨鶏に変わる事もあります。

その他にテナガダコやアワビを入れるパターンもあります。

スッポンのみの場合は「チャラタン」、烏骨鶏のみの場合は「オゴルゲタン」と言います。

本場でも10万ウォン(日本円で1万円くらい)以上する超高級料理

材料のスッポンが高級食材のため、値段は非常に高く現地の方でも滅多に食べられません。

スッポン自体に滋養強壮に良い栄養素がたくさん含まれていますが、それに更に朝鮮人参・ナツメなどが入るため栄養価の塊のような料理です。

食材紹介

とびきりの高級食材達を用意

せっかくなので食材についてはケチる事なく最高の食材を用意しました。

これで不老長寿は間違いないかもしれません(笑)

スッポン

自宅近くの川で釣り上げた天然のスッポンを使います。

大きいのと川があまり綺麗ではなかったため3週間ほど泥抜きをしています。

3kg近くあるため普通に買ったら1万円でも買えないくらいの高級品です。

ちなみに生きたスッポンはネットでも購入ができます。

このスッポンはとても大きいので捌いた脚の一部を使います。

後述しますが大きかったので捌くのに一苦労しました(笑)

烏骨鶏

烏骨鶏の卵は稀にスーパーや農協等で売っている事がありますが、丸鶏は中々手に入りません。

なのでこちらもネットで入手しました。

せっかくなので国産の烏骨鶏が欲しかったですが烏骨鶏を育てている養鶏場は非常に少ないです。

今回は香川県の「松本ファーム」から烏骨鶏を購入しました。

比較的リーズナブルな価格で丸鶏を販売しています。

烏骨鶏の肉は普通の鶏に比べて栄養価が高く、薬用鶏として古来から重宝されてきました。

アワビ

アワビは近くの市場で生きたものを購入しました。

奇しくも韓国産で値段は1個700円でした。

小さめなのでやや割高ですがヨンボンタンの材料には是非入れたい一品なので採用しました。

あとは朝鮮人参・乾燥ナツメ・干ししいたけも用意しました。

朝鮮人参と乾燥ナツメは新大久保の韓国スーパーで入手しました。

モチ米

スープにとろみをつけるために必要になります。

こちらは最後の工程で入れていきます。

調理前の仕込み

仕込み~烏骨鶏~

烏骨鶏は脚の部分を1本唐揚げにするので、脚の部分を切り離します。

更に頭と足先も切り落とします。

そして事前に干ししいたけを水でもどしておきます。

ベースのスープを烏骨鶏側で作成するため、烏骨鶏を寸胴鍋に入れ、朝鮮人参・乾燥ナツメ・干ししいたけを戻し汁ごと入れて、水と酒でじっくり3~4時間ほど煮込みます。

仕込み~スッポン~

スッポンは捌いた後の肉を酒に漬けで臭みと血をよく抜いておきます。

とても大きいため一部骨が包丁で切れなかったのですが、このノコギリが非常に便利でした。

多少太めの骨くらいなら難なく切る事が可能です。

スッポンだけでなく大きな魚の時にも使えそうですしワンコイン以下で購入が可能です。

甲羅の部分には湯をかけて薄皮を剥いて下処理を行います。

スッポンの脚の一部も唐揚げにするため1本はとっておきます。

甲羅ごと肉を寸胴鍋に入れて水・酒・長ネギを一緒に入れて3~4時間弱火でじっくりと煮込みます。

煮込み終わった後は甲羅や骨の部分を取り出し、付着しているコラーゲンの部分を剥がして鍋に戻します。

仕込み~アワビ~

アワビは軽くぬめりを取り、フライパンで蒸していきます。

捌いて肝の部分を取り除きます。

こちらはダシにはせずに鍋にする工程で入れます。

仕込み~モチ米~

使う前に20分くらい水に漬けておきます。

今回使用した量はおおさじ4杯分です。

水に漬け終わった後は大さじ1のごま油で和えておきます。

本場韓国でもごま油は重宝されています。

調理

烏骨鶏とスッポンのスープを合わせ、下味をつける

烏骨鶏とスッポンから取ったスープをそれぞれ半分ずつ鍋に入れます。

現段階では味がついていないため、沸騰したタイミングで塩や薄口しょうゆで味を調整します。

今回は新大久保でサムゲタン用の鍋「トゥッペギ」を用意しました。

直接日にかけられ、熱が逃げにくいのでずっと熱々で食べる事ができる優れものです。

値段も高くないので韓国料理をしてみたい方にオススメです。

これでビビンバやおこげを作る事もできちゃいます。

各具材を入れて30分~40分ほど弱火で煮込む

スッポンと烏骨鶏の肉に、アワビ・朝鮮人参・乾燥ナツメ・モチ米を入れてじっくりと煮込みます。

アクが出てきたら丁寧に取りましょう。

時々モチ米を味見して柔らかくなったら完成です。

おまけで唐揚げも作る

烏骨鶏とスッポンの脚を丸々唐揚げにしてみました。

スッポンの脚はとにかく大きくケンタッキーフライドチキンの2周りくらい大きいです。

すりおろしたショウガ・にんにくに酒と醤油で下味をつけてじっくりと油で揚げて完成です。

実食

ヨンボンタン&烏骨鶏・スッポンの唐揚げ

トゥッペギで盛り付けるだけで見た目が本格的になるのと、スープがずっと温かい状態なのでとても良いです。

トゥッペギは洗剤では洗わず水洗いするくらいでそんなにメンテナンスも大変じゃないので1つあると重宝します。

奥行きがある上品なスープ

スープはとても澄んでいて後から素材から出た脂の旨味が口一杯に広がっていきます。

我ながら良い出来栄えになったと思います(笑)

高級なお店で飲むスープと同じで口に含んだ時の味と後味にしっかりと違いがあり、奥行きがとても深いです。

一切クセもなく毎日でも飲めるようなスープに仕上がりました。

スッポンのコラーゲンたっぷり

こちらはスッポンの甲羅の周りについている皮の部分です。

とてもプルプルとしていてコラーゲンの塊です。

味は特にありませんがコラーゲンなのでしっかり取っておくと肌に良いと思います。

こちらはスッポンの脚の部分の身です。

今回のスッポンはかなり大きかったため繊維1本1本が太く食べ応えがある食感でした。

このようにスープにしても良いですが圧力鍋で煮込んでカレーにしても美味しいかと思います。

烏骨鶏もこれまたしっかりとした身

こちらは烏骨鶏のモモの部分の身です。

肉にかなり弾力があり、美味しいです。

脂っぽさもなくあっさりと食べられます。

アワビは切らずとも丸ごとかぶりついて食べられます。

適度にスープを吸って美味しいです。

唐揚げは・・・

スッポンの唐揚げですが、肉の繊維が太すぎるため噛むのに結構難儀します。

味は濃くて美味しいのですが、唐揚げにするなら1kg程度のサイズが一番良いかと思います。

烏骨鶏の唐揚げですが、こちらはスッポン以上に固かったです(笑)

個人的に若鳥より肉質がしっかりとしたヒネ鶏の方が好きなのですが、その比じゃないくらい身が固くて食べるのが大変でした(笑)

烏骨鶏を食べてわかった事は、この鶏はあくまで健康のために食べるという観点でいた方が良いと思いました。

普通に鶏肉として食べるなら、一般的な鶏の方が美味しいです。

そして烏骨鶏は食べるなら汁物一択です!

ヨンボンタンを食べた後~翌日の体調

とにかくポカポカ

ヨンボンタンを食べてから寝るまでの間ずっと身体が少々熱いくらいほてっていました。

発熱まではいかないですが肌寒い日だった時でも半袖で寝れるくらいポカポカでした(笑)

目覚め良好

翌日の目覚めはとてもスッキリとしていました。

消化に良い食べ物という事もありますが、様々な栄養価が入ったスープなのも目覚めが良かった要因かと思います。

肌がとてもしっとり

スッポンと烏骨鶏のコラーゲンがたくさん溶け込んだスープのおかげか、肌がずっと化粧水とつけた後のような状態でした。

これは冬に飲めば乾燥肌とは無縁になりそうですね。

通じは良好

通じの面でも普段と変わりないくらい快調でした。

身体が軽い

体内が冷えずにずっと温かい状態であることは非常に重要な事なので、そのせいもあってか全体的な体調はとても良好でした。

運動もしてみましたがいつもより動きが軽快でした。

総評

今回はヨンボンタンを作ってみました。

健康に良い食材をふんだんに使っただけあってその効果というのも計り知れないほどあったと思います。

個人で作るには少々手間がかかりますが、それに見合った効果はあると思いますので、機会があれば是非チャレンジしてみてください!

日本でヨンボンタンを食べられるお店はほぼありませんが、本場韓国では専門店もあるそうなので韓国旅行の際は是非立ち寄っていただければと思います。

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