今回は潮干狩り等で獲れる千葉県で漁業権がない貝を紹介します。
2024年現在の漁業権の情報に基づいて紹介をしますので、正しい最新の情報は必要に応じて県のHPよりご確認ください。
上記時点の情報で千葉県内で漁業権が全く設定されていない貝、若しくはおよびごく一部でしか設定されていない貝を紹介します。
漁業権は設定されていないものの、県内で生息が確認できていない貝は除きます。
この情報は漁協が管理していない干潟での潮干狩りを行う際に参考にしていただければと思います。
注意:その場所で漁業権が設置されていなくても、立ち入りが禁止されている場所での採取はやめましょう。
以下関連記事
千葉県で漁業権が設定されていない貝
マテ貝
干潟に真っすぐ埋まっている貝で、塩を入れると飛び出してくる近年人気になっている貝です。
味も上々で獲り方も面白いのでオススメです。
マテガイについては現状千葉県内では漁業権は設置されていません。
バター焼きから酒蒸し・フライまで色々な料理に使えます。
マテガイの取り方について記事を作成しましたのでよろしければ参考にしてください。
オキシジミ
ホンビノスガイ等を掘っているとホンビノスよりもたくさん出てくる二枚貝です。
ホンビノスと同じマルスダレガイの仲間で形はよく似ていますが、色が黒っぽく殻が割れやすいのとそこまで大きくならないので慣れたらすぐ見分けがつきます。
この貝に対しても現状千葉県内で漁業権の設置はされてません。
筆者は一度食べましたが、味が好みではないので獲れても持ち帰りませんが、釣り餌等では使い道がありそうなのでそういう用途では価値があるかもしれません。
オキシジミを実際に調理して食べた感想を書いた記事が以下にありますのでこちらも合わせて参考にしていただければと思います。
マツバガイ
テトラポットや磯場によくくっついている貝です。
市場には流通しない貝ですが焼いて食べると結構美味しいとの事です。
こちらは強くくっついているためヘラ等で取る必要があります。
裏返すとアワビっぽい感じでクセもないそうです。
バター焼きやそのまま浜焼きがオススメだとか。
カガミガイ
形状がホンビノスガイやオキシジミと似ている貝です。
ホンビノスガイと大きな違いは、カガミガイの方が丸みを帯びていて、貝自体が薄いのでそこが見分けるポイントです。
砂吐きをしないので調理には少し工夫が必要ですが、それなりに美味しい貝です。
火を通すと固くなるので、細かく刻むか圧力鍋で調理するのが良さそうです。
比較的大きくなる貝なので食べ応えがあると思います。
カガミガイを調理して食べた記事を作成しましたので合わせて参考にしてください。
ごく一部でのみ漁業権が設置されている貝
ホンビノスガイ
こちらは外来種の貝ですが、他種に影響がなく味が良いため近年東京湾の名物になっている貝です。
大きいものは握り拳くらいの大きさになり、ホッキガイのようなサイズになります。
市川の江戸川沖と船橋の三番瀬海浜公園沖に漁業権が設置されていますが、それ以外のエリアでも比較的よく獲れる貝なのでそこだけ注意して狙ってみると良いと思います。
ホンビノスガイは汚れにも強く泥の強い場所でも生息が可能なため、アサリよりも広く分布しています。
浜焼きからクラムチャウダーまで何にしても美味しい貝ですが、火を入れすぎると固くなるのでご注意ください。
ツメタガイ
カタツムリのような形状をした茶色い巻き貝です。
アサリやハマグリを食べてしまう厄介者として忌み嫌われている貝ですが、実は千葉県では漁業権が設置されているエリアがあります。
富津市の大貫駅近辺~上総湊辺りまではツメタガイにも漁業権が設置されています。
それ以外のエリアには現状設置されていないので、アサリやハマグリを守るために駆除の気持ちも込めて取ってあげてください。
そしてこの茶碗のような形をしたものが落ちていたら、それはツメタガイの卵ですのでこれも合わせて駆除してください。
ほとんど砂なのでその辺りの茂みや陸地に置いておけば砂になります。
ツメタガイ自体は火を通しすぎないようにして調理すれば中々美味しい貝です。
茹でた時にクセがある匂いがするのと、ぬめりを塩もみしてしっかり取る事が大切です。
アカニシ
ツメタガイと同様にアサリやハマグリを食べてしまう厄介者扱いされている貝です。
この貝は富津市の川名から上総湊辺りまで漁業権が設置されています。
ほぼツメタガイと同様のエリアです。
ツメタガイよりも味が良く、セブンイレブンのおつまみにも使われている貝なので是非ゲットしてください。
大きいものなら味はサザエにも劣らないと思います。
食べ応えがあり、刺身でもバター焼きでも大変美味しいです。
総評
今回は千葉県で漁業権をあまり気にせず潮干狩り等で採れる貝を紹介しました。
漁協が管理していない干潟等はたくさん貝が獲れるチャンスがある一方で、アカエイ等の危険生物が駆除されていなかったり、潮の満ち引きの時間も自分で確認しないといけないので気が付いたら干潟の取り残されてしまうという事もありますので初心者や子供連れにはオススメしません。
あくまで今時点での情報になりますので、この情報を過信しすぎないようにお願いします。
どれも水産価値が高い貝ではないので万が一漁業権にひっかかっても直ちに捕まる事はないかと思いますが、漁協から注意を受けた場合は素直に従ってください。
コメント