今回はORACLE MASTER Bronze DBAに合格する方法を紹介します。
筆者はシステムエンジニアとして勤務していますが、ORACLEの実務経験はほぼありませんが、2週間でORACLE MASTER Bronze DBA(1Z0-085)に合格する事ができましたので、学習方法のノウハウを紹介します。
オラクスマスターブロンズの学習方法とノウハウ、特にわかりづらかったポイントをよりわかりやすく紹介できればと思います。
学習方法
テキストを2周し、章末の確認問題は3週~4週行う。
俗に言う黒本と呼ばれるテキストは是非購入してください。
黒本の内容をしっかりと抑えれば問題なく合格できます。
過去のORACLEの試験では黒本のみの範囲では足らず白本も買わないといけないという事がありましたが、今回の試験は黒本で試験範囲は網羅できていました。
章ごとにジャンルが分かれていて、章末に確認問題があります。
全体で300ページほどありますが、章単位でがそこまで長くないので比較的とっつきやすいテキストかと思いました。
Ping-tの有料コンテンツを利用する。
Ping-tという学習サイトにORACLE Bronze DBAの問題集が有料コンテンツとしてありますので、そちらも是非ご活用ください。
筆者はこれをメインに行っていました。
黒本で読んだ内容を実際にPing-tの問題で解いてみるというのを繰り返しました。
お金こそかかりますが、テキストのみよりも圧倒的に効率が良いので必要経費だと思って是非申し込みしてみてください。
このように分野ごとに出題を絞ったり、ミスした問題だけを抽出してテストする事ができるので圧倒的に効率が良いです。
有料コンテンツを利用するとCCNAやLPIC2の学習に使える教材も開放されるので他の資格と合わせて勉強するのにも効果的です。
黒本は分厚くて重たいですが、ping-tならスマホのブラウザから開けるので通勤中や仕事の休憩時間でもできるのでオススメです。
学習ポイント
深追いはしない。
試験の範囲が広いため細かくDBの仕組みまで覚えていたらキリがないので、〇〇と言えば○○くらいの知識を積み重ねていく事が重要です。
そこが思い出せれば試験問題で出た時も、関連情報が一緒に思い浮かびあがってくると思います。
模擬試験をやっていくなかで、覚えておくべき情報というのもいくらかわかってきます。
各アプリケーションでできる事は明確化しておく
ここは試験の要になってくるところになりますので、各アプリケーションの機能でできる事とそうでない事は是非覚えてください。
試験問題には少し長めのSQLやコマンドを読み解いて回答する難しい問題もありますが、アプリケーションの機能は覚えてナンボの世界なのでサービス問題だと思います。
このアプリケーションでできる機能を3つ挙げなさいという問題もあれば、アプリケーション名と機能の組み合わせが合っているものを選ぶという問題もあります。
ORACLEを実際にインストールする必要はない
もちろん実際にインストール・設定をする事によって理解が深まるのも事実ですが、筆者は時間的な制約もありそれは行いませんでしたが合格する事ができました。
黒本とPing-tには解説にORACLEの画面が載っているので敢えて自分でインストールをしなくてもしっかりとイメージが湧くようになっています。
今後ORACLEを実務で使う場合はインストールしても良いと思います。
学習スケジュール
(1日目~6日目)黒本1周~Ping-t問題集を一通り実施
まずは黒本を流し読みしながら巻末の問題を解きつつ、Ping-tで黒本で学習した範囲の問題を解いていきます。
黒本は10章ほどまであるので、1日2章を目安に進めていけば大丈夫です。
そしてPing-tは、正答率は問いませんが、未出題がなくなるまでじっくり行います。
(7日目~11日目)Ping-tのミスした問題を中心に解き、黒本を2周目に突入
未出題がなくなれば、ミスが多い分野がわかってくるため、その分野の箇所をしっかり黒本で読んで即Ping-tで試験しましょう。
Ping-tは出題数を選べますが、20~30問くらいを目安にやっていきましょう。
自信があれば試験と同じ70問で設定して問題ありません。
まだこの期間は正答率が6割いくかどうかの瀬戸際位になるため、また黒本は軽く読みながら2周目に突入します。
特に黒本で意識するのは、自分が苦手な分野と章末の確認テストです。
(12日目~14日目)Ping-tで実際の試験と同じ問題数を解き、黒本の模擬試験も同様に行う
ここまで来れば大体問題の8割近くは解けるようになっているはずですので、Ping-tのランダム試験で70問しっかりやり、ミスしたところは解説と黒本で復習します。
黒本には模擬試験がついていて、それをWEB問題集として使う事もできますので、そちらも合わせて実施してください。
Ping-t・黒本のWEB問題集・黒本の確認テストで8割5分から9割をコンスタントに取れるようになれば、安全に試験に挑戦できます。
ORACLEは所謂ベンダー試験なので受験料がべらぼうに高いので受かるかどうかの瀬戸際なら受けない方が賢明です。
試験申し込み~実際の試験を受けた感想
試験申し込みが結構めんどくさい
ORACLEのアカウントを作成してそのあとVUEアカウントも別で作り、チケットを買って試験に申し込みをする必要があるので中々にめんどくさいです。
大まかな手順は下記公式サイトに記載があります。
説明自体もわかりづらいのでよく読んでください。
ちなみにチケットは楽天でも購入できるようです。
テストセンターでの受験を選択した理由
ORACLEの受験はテストセンターで受ける方式と自宅でオンライン試験官が監視しながら試験を行う方式がありますが、筆者は会場での試験を選びました。
理由は自宅の回線があまり良くないので寸断して試験が終了してしまうのが嫌だったのと、オンライン試験官方式だとスケジュールが埋まっていてかなり先でないと受験できなかったからです。
テストセンターは比較的直近での申し込みができましたが、主要な市区町村にしかテストセンターがないので、遠方にお住まいの方は自宅での受験にした方が良いと思います。
実際の試験を受けた感想
試験を受けた感想ですが、難易度としてはPing-tや黒本とさほど変わりませんでした。
ただ問題が英語を直訳したような内容になっていますので、変な日本語が使われている事がありそこが少々手間でした。
試験結果はテスト終了後にすぐレポートとして表示されます。
試験範囲でわかりづらかった用語等の要点をわかりやすく解説
リスナー
クライアント(端末)からサーバーへアクセスを行う時の御用聞きのような存在です。
リスナーがサーバープロセスを生成する事で初めてクライアントはサーバーへのアクセスが可能となります。
リスナーの情報はlistner.oraというファイルにリスナー名や使用するポート番号が記述されています。
インスタンス
データベースの利用にあたって必要な機能等が集約されたものです。
データベースはただのデータが入った箱なので、それに対して複数の人が書き込みをした時に整合性を保つための制御やデータベースへのアクセスやSQLの処理を高速化するための一時領域として利用されます。
シノニム
テーブルやビューに付ける実際の名前とは異なった名称(別名)をつける事です。
ビュー
実体のない表です。
例えば出席番号・名前・生年月日・住所情報が入ったテーブルがある時に、出席番号と名前だけわかれば良くて生年月日や住所が参照できないようにしたい時に、出席番号と名前だけを参照できる仮想的な表を作る事ができます。
仮想的な表にはなりますが、ビューのデータを更新した時は実体の表にも更新がかかります。
総評
今回はほぼ未経験でもORACLE MASTER Bronze DBAに合格する方法について紹介しました。
相応に難しい試験ではありますが、覚えればしっかりと合格する事ができるので是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
筆者の場合は2週間毎日継続して取り組んでいましたが、人によっては毎日取り組むのが難しい場合もあるかと思いますので、各々でペース配分を考えて試験に取り組んでいただければと思います。
データベースのシェアは圧倒的にORACLEのためこの認定資格を持っていれば転職市場でも高く評価されると思います。
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