今回は住宅ローン1年目に必要な確定申告をオンラインで申請した際の手順や必要なものについて紹介させていただきます。
住宅ローン控除を受けるためには、初年度は必ず確定申告が必要になります。
確定申告というと2月~3月にかけて税務署に行って行列に並んで申告書を書かないといけないイメージがあるかと思いますが、そんな事はありません!
3月にもなると確定申告の期限が迫るため税務署前はこのように大行列ができます。
毎年毎年こんなに並んで大変ではありませんか?
筆者は2021年に住宅を購入しましたので、確定申告をPCからe-Taxを利用して実施しました。
その時のやり方・必要なもの・e-taxを使うメリット等を紹介します。
そもそもe-Taxがわからない方に簡単にお伝えすると、
e-taxとは、国税庁が運営しているオンラインで税の申告ができるシステムの名称です。
目次
①e-taxを利用するメリットとは?
①-1 税務署に行かなくて良い
これにつきると思います。お住いの場所から税務署が遠い場合は行く事が億劫になってしまいますよね。やはりオンラインで申告できるシンプルにして最大の理由だと思います。
ただし、イレギュラーな申告を行わないといけない場合については税務署に行って申告を行わないといけないケースがあるので、思い当たる場合は、事前にお住まいの地域を管轄している税務署に相談すると良いです。
①-2 税務署開庁時間でなくても申告ができる。
これも①‐1と同様にオンラインの強みですよね!
ただし、24時間365日使えるわけではないのでご注意ください。
使えない日や利用可能時間が限られている日・メンテナンス日等があります。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
①-3 通常の確定申告よりも早く申告ができる。
通常の確定申告は2月15日前後から始まるのが一般的ですが、
e-Taxは毎年1月4日からがスタートになりますので、周りよりも先に確定申告が可能です。
早くできるメリットは、その分還付金の入金が早くなるという事です。
1月~2月の前半までに申告が終われば還付金の入金まで2~3週間で行われるそうです。
一方で2月後半や3月になると申告者が極端に増えるため還付金の入金処理もその分遅くなります。
目安として1ヵ月程度かかるとの事です。
ただ、住宅ローン控除の申請には融資先の銀行から残高証明書の発行が必要になるため、
それが到着次第e-Taxの利用が可能になりますので、1月4日から速攻で申請できる方は少ないと思います。
②e-Taxで確定申告・住宅ローン控除を行うために必要な物
税務署に提出が必要な書類には☆マークをつけました。
②ー1 マイナンバーカード
まずはこれがないと始まりません。身分証明書として使えるのはもちろん、コンビニの複合機から住民票や印鑑証明等の公的証明書を出すのにも使えます。
補足として申請を行うためにはマイナンバーカード作成時に設定したパスワード2種が必要になります。
署名用電子証明書と利用者用電子証明書の2種類になります。
一定回数間違えると市役所でリセットを行う必要があるため、パスワード管理アプリ等で必ず管理しましょう。
②ー2 ICカードリーダー
非接触型のカードリーダーです。PCのUSBに差し込んで利用します。
これにマイナンバーカードをかざしてウェブ上で本人確認を行います。2022年から始まったスマートフォンでとマイナポータルでの確定申告を行う場合は不要です。
②-3 会社から発行された源泉徴収票
これも必要です。
確定申告は前払いしている所得税の金額を確定させて精算を行うための処理なので会社から年間でいくら給与をもらったかの情報が必須です。
総収入と控除の合計をe-Tax上に記入します。
保険料控除申告書は会社に出している場合は、すでに控除に合算されていますので確定申告時には提出不要です。いわゆる生命保険・医療保険・個人年金の証明書です。
あとは地震保険も上記の保険と同じ考えで問題ありません。
②-4 住宅ローン残高証明書 ☆
昨年末時点に残っている住宅ローンの金額に対して税額控除される金額がきまるのでこちらも用意が必須です。年末時点の金額と元々のローンの金額を入力する必要があります。
原本は税務署に郵送・若しくは自ら提出する必要があるので必ず手元に残しておいてください。
②ー5 住宅購入時の売買契約書の写し ☆
物件の販売元と締結した売買契約書のコピーが必要です。こちらも住宅ローンの残高証明書と一緒に提出が必要になります。
金額と印鑑が押されている表紙のみコピーすれば良いです。
契約書なので条文が載っているはずですがそこまでは税務署では確認しません。
見切れたりすると受理されない可能性があるのでしっかりコピーしましょう。
②-6 登記簿謄本の写し
e-taxに物件の面積や不動産番号を記入する必要があるので用意してください。
ほとんどの方が司法書士に登記してもらっているはずなので、その際に登記簿をもらっているはずですが、ない方は法務局で発行してください。
1通数百円程度で発行可能です。
こちらは税務署には提出不要です。
②-7 申告書等送信票(兼送付書)☆
e-taxが一通り終わったあとにPDFでダウンロードできる書類です。
今回の確定申告での収入・控除・課税所得の金額等が記載された書類です。
こちらと住宅ローンの残高証明書+売買契約書のコピーを合わせて税務署に提出します。
私は散歩がてら税務署に行って提出してきましたが、書類の内容を確認して名前と電話番号を記載してものの1~2分で終わりました。
③e-Taxを利用した確定申告の主な流れ
③ー1 e-Taxのサイトにアクセスし、アプリケーションをダウンロードして、インストールを行う。
マイナポータルAP用インストーラをダウンロードし、インストールを行ってください。
③ー2 カードリーダーでマイナンバーカードを読み取りパスワードを認証する。
パスワードは何回も打ち間違えるとロックされてしまうためご注意ください。
ロックされた場合はお住まいの自治体にお問い合わせの上、ロック解除の手続きを行ってください。
③-3 自分の住所等を入力する。
名前・住所・連絡先等を入力します。
③-4 源泉徴収票の内容に沿って総収入・控除合計の金額を入力していく。
都度e-Tax側から質問が飛んできますので、はい・いいえで答えて入力が必要なフォームを埋めていきます。
③-5 住宅ローン控除の情報を入力。
登記簿・売買契約書・住宅ローン残高証明書の内容に沿って、ローンの金額・物件の面積・居住開始時期等を記入していきます。
③-6 申告書等送信票(兼送付書)のダウンロード・印刷
全ての項目が入力できたらその結果を 申告書等送信票(兼送付書) としてまとめたものをダウンロードし、印刷します。
その際に売買契約書もコピーしましょう。
住宅ローンの残高証明書は原本の提出が必要です。
③-7 管轄の税務署に提出
郵送若しくは自身で税務署に向かい提出します。
筆者は税務署に提出してきましたが、窓口の方がチェックリストにて必要書類の有無を確認し、書類に不備があった際に連絡が取れるように受付表に電話番号等を書いて終了でした。
所要時間は1~2分でした。たまたま窓口が混んでいなかったのでスムーズに行っただけかもしれませんが・・・。
④実際に申請してみた結果・・・
1月11日に申請を行い、添付書類は上記の通り、翌日税務署に持参の上提出を行いました。
特段税務署から確認の連絡はなく、1月21日にお知らせが来てe-Taxにログインをすると入金の用意をしていますというステータスになっていました。
入金予定日は1月26日になっていましたが数日程度は前後するとの事です。
そして1月27日に指定した口座に無事還付金が入金されていました。
なので実際にかかった期間は2週間少々でした!
⑤総評
今回はe-Taxを使ってオンラインで住宅ローン1年目の確定申告を行いましたが、小一時間程度で終わり、かなりあっさりとできました。
思っているほど難しくはありません。
混雑する時期に税務署に行かずに済むので手間がかからず非常に楽でしたので是非やってみてはいかがでしょうか。
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