今回は千葉県の内房で投げ釣りをしていたら「クロウシノシタ」という面白いシタビラメの仲間が釣れたので捌いて調理してみました。
見た目は奇怪ですがフレンチ料理の高級食材としても知られ、味はとても良い魚なので釣れた際に参考にしていただければと思います。
今回はそのシタビラメを捌いてムニエルとフライにしてみました。
シタビラメの捌き方も紹介します。
調理したらワンランク上のトロっとした白身で大変美味しかったです。
見た目が変だからといって捨てるのは非常に勿体ない魚なので捌き方も紹介していますので良かったら参考にしてください。
とある日の釣り
コンディションはイマイチ
シロギスを狙いに千葉県の富浦辺りで投げ釣りをしていました。
当日は強風と水が濁っていてシロギスは望みが薄かったですが何とか1匹釣りました。
シロギスはどうもこういったコンディションの時はあまり釣れません。
タックル紹介
タックルは以下のルアー用に用意したものを使用しました。
リール・ロッド共に軽くて感度も良いのでシロギス釣りでも非常に楽しいです!
唐突に重くなる仕掛け
ジャリメをつけた仕掛けを沖まで投げて砂地を探っていると、手前に近いところで仕掛けが急に重くなったので合わせを入れて巻いてみるとやたらと重い。
でも小刻みな引きはないのでシロギスでは絶対ない
海藻にしては竿が時折曲がって魚がかかっているような気がする・・・そんな事を考えながら仕掛けの先が見えた時は靴下に見えました(笑)
そして上がってきたのがこいつ↓
?
釣れたのはクロウシノシタ
体長36cmの特大サイズ
一緒に釣れた普通サイズのシロギスと比べると巨大さがよくわかるかと思います。
多分クロウシノシタの中では最大級のサイズです。
シタビラメの仲間だけど分類上はカレイ
目の位置はヒラメと同じように左側についていますが、魚としての分類はカレイ目になります。
中々に凄い顔していますね(笑)
でもカレイとは違いヒラメ同様に肉食の魚です。
ちょっと不思議な魚です!
こう見えて高級食材
こんな奇怪な見た目をしたクロウシノシタですが、実は高級食材です。
主にはフレンチ料理として重宝されています。砂地にいて漁で大量に獲れる魚ではないのが高級な要因と考えます。
ルイ14世の大好物であった事からフランスでは古くから利用されている魚です。
日本では煮付け・フランスではムニエルに使われているのが一般的な食べ方です。
裏返すと白くて綺麗です。
調理
半身をフライ・半身をムニエル
頭から腹回りのところをフライにし、腹からしっぽの方をムニエルにします。
まずは皮を剥がします。
頭の先に切れ込みを入れると皮がうまく剥がれます。
剥がすには結構力がいる。
皮が比較的固いのと身のぬめりがあるので、キッチンペーパーやタオル等を使い抑えながらなんとか綺麗に剥がせました。
腹から半分に切りしっぽの部分はそのまま使い、前半部分の身は5枚下しにします。
これはヒラメと同じ捌き方ですね。
意外なところだとマグロも5枚下しで捌きます。
フライ
フライは小麦粉・卵・パン粉の順にまぶし、170~180℃の油で数十秒揚げます。
身が薄く火が通りやすいので数十秒揚げれば十分です。
そこからはバットに上げて余熱で火を通す事でふっくらジューシーなフライになります。
この揚げ方は魚のフライ全般に言える事です。
冷凍したまま揚げる時は少し油の温度を下げて揚げましょう。
そうでないと衣だけきつね色で中が凍っているというような事になってしまいます・・・。
ムニエル
身に小麦粉を薄くまぶしてから軽く塩・こしょうを振っておきます。
フライパンにバターを入れて中火で身を焼いていきます。
バターはたっぷりめに入れて身にバターをかけながら焼き、仕上げにパセリをかけます。
あとは付け合わせにじゃがいも・にんじんのソテーを乗せて完成!
実食
シタビラメのムニエル・フライ・ホンビノスチャウダー
シタビラメのフライとムニエルが完成しました。
フライはキスも一緒に揚げました。
別途先日潮干狩りで取ってきたホンビノスガイのチャウダーも作りました。
チャウダーは生クリームだけで作るととても濃厚で美味しいチャウダーになりますよ!
シタビラメはやはりうまい
あの見た目からは想像もつかないくらい上品な白身です。
熱を入れても固くならずしっとりとしていて柔らかい甘みのある良い身質です。
フライにしても同様でキスに比べると柔らかくほろほろとしたフライになります。
これはうまい!
総評
今回はクロウシノシタを釣って調理してみました。
見た目は少々グロテスクですが実に美味しい魚なので、釣れたら是非持ち帰って料理してみてください。
今後も釣れた魚を料理してみますのでまた面白い魚が釣れたら記事でご紹介します!
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