【怪物vs怪物】野杁正明vs海人はとんでもない試合だった!【野杁骨折】

スポーツ・格闘技

今回はTHE MATCHのセミファイナルで組まれた野杁正明vs海人を解説しました。

野杁はK-1のウェルター級現役チャンピオンで、海人はシュートボクシングからの参戦です。

契約体重は68.5kg契約です。

下馬評

野杁有利が圧倒的に多かった

知名度も野杁の方があるため野杁が勝つという意見が多かったです。

ここ数戦の野杁は異常に強かった

横綱相撲のように相手のパンチをブロックして、正面から受け止めてプレスをかけて仕留める鉄板パターンでKOを量産していました。

特に直近の加藤虎於奈戦はそれが顕著でした。

加藤のパンチに微動だにもせず、淡々と相手を屠り去る姿はまさに怪物でした。

海人も海人でヤバかった

rizinでお馴染みのブラックパンサー・ベイノアをたった41秒でKOしてしまいました。

身体の大きい相手にも圧力で負けず、攻めてきた相手に対して冷静にカウンターを決めて秒殺しました。

これは今時点での野杁にとってベストな対戦相手ですね!

試合開始~1ラウンド

何もかもが同じ

リングインしてからはお互いにロープに寄り掛かって全く同じポーズでリラックス。

そしてお互いに平常心であるものの、何かが起こりそうな不気味なフェイスオフの後にゴング!

お互い20代なのに50戦以上試合をこなしてきた余裕があります。

野杁がプレッシャーをかけるが全く下がらない海人

野杁の必勝パターンとして高いガードから、ジリジリプレッシャーをかけて相手の逃げ道を塞いで
潰すパターンだが海人は下がらずに応戦。

ロー・前蹴りと野杁と全く同じ動きで応戦する海人。

お互い得意な距離が近距離のようで変に距離を取ったりせずに常に一定の距離で
同じような動きをする展開が続く。

どちらかと言えば先に野杁が手を出し海人が同じ動きをしつこく返していく展開。

1分を過ぎた辺りから少しずつ試合が動いていく

野杁の攻撃に対し全く下がらない海人は、それどころか逆に野杁を腕や前蹴りで押し返していく。

これは只者じゃないですね・・・。

両者共に高いガードをこすりつけあって超接近戦で戦っていく。

野杁得意の左ボディに対し海人はすかさず左フックのカウンターを狙っていく。
当たりはしなかったが、パンチを打った後にカウンターが飛んでくるという意識をさせる事で
パンチを打ちにくくする戦法のようだ。

そこから近距離の攻防で野杁がスリップダウンしてからは少し距離を取った展開になる。

とにかくしつこい海人

海人はもらいっぱなしにせずにしつこいくらいに野杁の打ち終わりを返している。

ジャブの精度は野杁が若干上回っていて、海人のガードの隙間にしっかりと差し込めている印象。

今度は野杁の左ボディに対して右のショートフックを合わせていく海人。

徹底的に泥臭くリターンを返していく。

ここからは野杁の右ストレート・左ハイが冴え渡り、一瞬海人がぐらつくシーンもあった。

それでも海人は下がらずにまたリング中央を取りはじめ、野杁を押し返していく。

ここで1ラウンド終了。

3者10-10で完全に互角。

2ラウンド

野杁に暗雲立ち込める?

いきなりの海人のローキックで野杁の足が流れる。
これには思わず解説の魔裟斗もこんなシーンは見た事ないとビックリしていた。

一度クリンチを挟んでからは近距離での打ち合いに。

野杁のガードの後ろに海人のフックが回りこむようにして軽く入る。
海人はとにかく打ち終わりを狙うのがうまい。

野杁は軽くもらうが動じない

このラウンドは海人が積極的に手数を出していく展開。
野杁はカウンターはあまり返さずにブロッキングで受ける。

そこからまたグローブをこすりつけ足を蹴る&膝蹴りの展開に。

度々見せる海人のフックがゴロフキンのように野杁のガードをすり抜けて耳の裏に入る。

野杁の強烈なアッパーにも海人は一切動じない。

海人のワンツー・返しの左フックが野杁に軽く入る。

シーソーゲームは続く

今度は野杁が強引に海人を押し込んでいく。
海人は無理をせずにリングを周りながらそれをいなしていく。

野杁の左ボディの打ち終わりを連打で返し、その後にワンツーを野杁の顔面に叩き込む。
若干効いたのか野杁は後退する。

そこからは一進一退の攻防が続く。

お互いにリング中央を奪い合う展開は変わらず、終了間際に海人の右が野杁にクリーンヒットするが
野杁は効いていないアピールをして2ラウンドが終了。

このラウンドも3者10-10で互角。

ネットでは海人が取ったのではないかという声の方が多かった。

3ラウンド

どちらも一歩も譲らない展開

激しいローの蹴り合いから野杁が海人をコーナーに追い詰める。

しかし海人は詰まっても焦らずに野杁の攻撃をブロックしてクリンチが離れた時に
どさくさに紛れてコーナーから脱出する。

こういった老獪さは50戦以上戦い抜いてきた経験が生きているのだろうと思います。

お互いこれ以上にないくらい持ち味を発揮していく

その後はまた超至近距離での接近戦になり、いつもの野杁ならここで左ボディを打つんだろう
と思うタイミングで中々打たない。
ようやく一度左ボディを打つも待ってましたと言わんばかりに海人が連打で返していく。

お互いガードの隙間からパンチをねじ込んでいく展開になり膠着状態になる。

野杁のプレッシャーに下がらない日本人がいる事に解説者と共に驚くばかりです。

連打は海人・一発のインパクトは野杁といったところでしょうか。

どちらも一歩も譲らずに3ラウンドも終了。

格闘ゲームで同じレベルのプレイヤーが同じキャラ同士で戦っているような試合展開でした。

判定は30-30の完全ドロー

両者の判定を聞く顔も心なしか判定結果をわかりきっているような表情でした。

延長はマストポイントになるので完全決着がつきます。

延長ラウンド

死闘の続き

3ラウンドは延長になる事を見越して展開が動く事が少なかったが、延長ラウンドはどう転んでも最後のラウンドになるのでお互い序盤からハイギアで打ち合っていく展開。

少しだけ野杁が距離をとって戦う展開。
魔裟斗としてはダメージが蓄積しているのではないかという見解。

海人のパンチの精度が光る

そこからはまたまた至近距離での打ち合いになるが、手数と軽いパンチを着実に当てていくのは
海人。野杁も返すが印象は海人の方が良い。

中盤にかけては手数が少なかった野杁が連打を見せて海人を少しずつ押し込んでいく。

野杁は1~3ラウンドには見せなかったボディの連打を出していく。
海人も果敢に打ち終わりを狙って返していく。

野杁の口が空いているので少し疲れたか。
それでもお互いに一歩も譲らずにパンチが交錯して延長ラウンドも終了。

海人の判定勝利

判定は3-0で海人の勝利。

手数とパンチの精度が若干野杁を上回ったかという印象。

本当にどちらが勝ってもおかしくない内容でした。

野杁の圧力に下がらず真っ向勝負で打ち返せる日本人がいる事にただただ驚愕です・・・。

野杁はアクシデントが起こっていた

1ラウンドで右の拳を骨折していたそうです。

逆に言えば拳が折れた状態で延長までいったのは凄いと思います。

野杁はこの試合で心が折れた事もなくしっかり現実を受け止めてもっと強くなると決意しているのでこれからも楽しみです。

総評

今回は野杁正明vs海人の試合について解説しました。

前述したとおり同じレベルのゲームプレイヤーが同じキャラクターを使って戦っているような印象でした(笑)

海人自体はまた野杁と戦いたいと言っているので再戦したらまた面白い試合になると思いますので今後も目が離せません!

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