今回は羽田空港近くにある干潟で潮干狩りをしてみました。
初めて行く場所なので、調査も兼ねてどんな貝が獲れるかあちこちを掘ってみました。
広大な干潟が広がり色々な貝が取れますが、潮干狩りて定番のアレが大量に獲れましたのでその獲れたものの正体や他に獲れたもの等を紹介します。
ちなみにこのような管理されていない干潟に行く事は、非常にリスクがありますので初心者と子供連れはオススメしません。詳細は後述の内容をご覧ください。
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アクセス
空港から本当に歩いて行ける
羽田空港まで高速バスで行き降り立って歩いて10分程度の場所に干潟があります。
他の方は出張や旅行で空港に来ている中でまさかこんなところに潮干狩りに来ているとは思わないでしょうね(笑)
空港を抜けて道路を渡ると干潟があります。
塀の先には広大な干潟
塀は登れる場所がありそこから入ると広大な干潟が見えます。
柵を乗り越えると干潟に下りれます。
やや粘土質の泥で結構足を取られるので歩きづらいです。
近くを飛行機が飛んでいくのは中々迫力があって面白いです。
まずは全くノウハウがないので近くを手当たり次第に掘っていきます。
ゲットした貝等
シジミ?
近場を掘っていくと何回かシジミのような貝が出てきました。
イマイチわからなかったので持ち帰らずにリリースしました・・・。
多分ヤマトシジミです。
きっと味噌汁に入れたら美味しいのでしょうね( *´艸`)
シジミとは別種のオキシジミ
潮干狩りの定番と言えばこのオキシジミです。
広範囲に生息していて今回は10個ほど出てきました。
場所によっては軽く100個は出てくる事もあります。
一見ホンビノス貝のように見えますが、黒っぽく貝の縁が紫色だとそれはオキシジミです。
味はお世辞にも良いとは言えずわざわざ持って帰る貝ではないです。
オキシジミを食べた感想は、こちらの記事に書きましたので合わせてご覧ください。
シオフキ
一見ハマグリに似ている貝ですがこちらはシオフキと呼ばれる貝です。
ハマグリとの違いは若干貝の形が縦に長く厚みがあります。
そして一番の違いは貝殻が簡単に割れてしまう事です。
この貝は普通に食べられますが、味はアサリほどよくなく砂抜きしにくいという理由で敬遠されがちです。
筆者としてはあまり収穫がなかったら持ち帰ろうかというくらいです。
味もそこまで好きではありませんが、貝柱は中々に美味しかったです。
アカニシ
これも潮干狩りでは比較的よく見かける巻貝です。
アサリやハマグリの天敵のツメタガイと同じく二枚貝を食べてしまうため、駆除の気持ちを込めて持ち帰ります。
茹でて食べればそこそこ美味しい貝です。
大きいものは貝殻をインテリアとして飾っても良いと思います。
本ハマグリ
一応ハマグリも生息しています。
こちらは小ぶりですが、本ハマグリです。
色々な場所を掘ってみましたが数は少ないです。
昔はたくさん取れたようですが、最近は環境の変化や乱獲で数を減らしているようです。
ハマグリは主に3種類あります。
- 本ハマグリ(日本在来種)
- チョウセンハマグリ(日本在来種)
- シナハマグリ(外来種)
シナハマグリ
写真右が先ほど紹介したハマグリの中の一つのシナハマグリです。
全体的に黄色っぽくて貝の側面の片側が黒っぽかったらシナハマグリです。
台湾や韓国に元々いた二枚貝ですが、輸入され各地の干潟に放流されたものが野生化しています。
特に在来種に害がないのと味も他のハマグリと大差はありません。
かなりの時間をはいずり回って掘りまくった結果、ハマグリはそれなりの数を確保する事ができました。
ただこのサイズでこの程度の数なら、有料の潮干狩り場で取った方が圧倒的に早く取れるのでコスパとしてはあまり良くはありません。
その他
アサリはいましたが稚貝しか見つからなかったです。
ホンビノス貝はいるようですが、死骸しか見つかりませんでしたので数は少ないようです。
マテ貝は貝殻だけありました。塩を撒いておけば見つかる可能性はありそうです。
そして大量に獲れたこいつ
これは貝の卵
一見すると茶碗が埋まっているかのように見えます。
多分潮干狩り場でも見た事ある人は多いのではないかと思います。
これはアサリやハマグリの天敵のツメタガイの卵です。
食用不可ですが取ってください
この砂茶碗をそのままにしておくと一個から数百~数万匹の卵がかえりアサリやハマグリが餌食になってしまいます。
なので筆者は潮干狩りの際は必ず駆除するようにしています。
今回も大量に獲れました。
卵を砂と混ぜて固めたものなので持ち帰らずとも、陸に上げて乾燥させれば死滅させられて乾燥したら砂になるので水が来ない砂浜に置いておいても良いと思います。
貝本体の見た目はこんな感じ
ツメタガイにも種類があり、基本的には茶色くて丸い巻貝ですが、今回獲れたのは灰色の巻貝でした。
こちらはサキグロタマツメタガイという外来種のツメタガイです。
よく見ると貝のてっぺんが少し黒いです。
この貝も潮干狩り場でみかけたら持ち帰りましょう。
味は巻貝好きな人なら美味しく食べられます。釣り餌にしても良いと思います。
こういった場所を初心者にオススメしない理由
危険生物がいる
漁協が管理している潮干狩り場であれば、危険なものは漁協の方々が避けてくれますが、自然の干潟はそうはいきません。
代表的な例として、アカエイが普通にいます。
もちろん例外なく羽田空港近辺にもいます。
これを薄いビーチサンダル等で踏みつけてしまったら毒針が足の裏に刺さって病院送りです。
なので自然の干潟はアカエイに常に注意しながら歩かないといけません。アカエイが襲ってくるケースもあるのでいたら決して近づいてはいけません。
写真のアカエイは既に息絶えていましたが、それでも毒はなくなりません。
足場がかなり悪い
管理された潮干狩り場のようにあまり沈まない砂浜ではなく泥地のような場所が多いので長靴がかなり沈んで抜け出すまでにかなりの力が必要です。
力のない女性や子供だと脱出できなくなる可能性があります。
なので行く場合は一人では行かない方が良いのとぬかるみが凄い場所は無理に立ち入らない事です。
満ち潮
潮干狩り場であれば潮干狩りをする時間を漁協の方々が管理してくれるので安心ですが、自然の干潟の場合は誰も管理してくれません。
なのでその日の干潮・満潮の時間は確認必須です。
そして潮干狩りに夢中になっていたら潮が満ちて干潟に取り残される可能性も十分にあります。
先日千葉の三番瀬では人が溺れる事故も起こっています。
漁業権
干潟・砂浜があればどこでも掘っていいわけではありません。
場所毎に漁業権が設置されているエリア・魚介類の種類がありますのでそちらの確認も必須です。
たまたま先駆者がいたから一緒になって掘っていたら捕まってしまう事もありますので漁業権が設置されているエリアについても熟知しなければいけません。
総評
今回は羽田空港近くの干潟で潮干狩りをしてみました。
色々な貝が生息している事がわかりましたが、全体的には数が少なく、労力の割にはあまりたくさんは獲れませんでした。
それでも近くで飛行機の離着陸が見れたのは良かったです。
今後もあちこちの干潟を探ってみたいと思います!
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