今回は富津市金谷にある釣り船屋の「岡沢釣具店 光進丸」で黄金アジ釣りをしてきました。
親切で初心者でも丁寧に教えてくれる良い釣り船屋さんです。
アジ・カワハギでよくお世話になっていますが、船頭さんの腕が良く、今まで1回も坊主はありませんでした。
タレントの哀川翔さんもよく訪れている事で有名です。
釣り船のレビューと合わせて黄金アジの生態についても書いてみます。
そして黄金アジを色々と調理してみましたので、調理内容もご紹介します!
光進丸のLTアジ船はとても人気のため、早めに予約をした方が良いと思います。
釣り船屋情報
光進丸アクセス情報
- 受付住所 〒299-1861 千葉県富津市金谷3970−13
- 乗場住所 金谷漁港
- 電話番号 0439692697
内房線浜金谷駅から徒歩10分程度の場所にあります。
浜金谷駅を出て真っすぐ進むと国道127号線に出るため、そこを左に曲がってしばらく進むと緑色の建物が見えますのでそちらが光進丸(岡沢釣具店)です。
光進丸情報
アジとカワハギがメインですが、五目釣りや堤防渡船まで色々とやっています。
スタッフの皆さん親切で初心者でも安心して釣りを楽しめます。
アジ用の竿はレンタルも可能です。
手巻きの竿は無料ですが、電動リールの場合は有料で2000円プラスかかります。
ライフジャケットの貸出は無料です。
乗船までの流れはこちらの記事で紹介してみますので参考にしてください。
黄金アジとは普通のアジとは何が違うのか
生息している場所
普通のアジは海を回遊をしていますが、黄金アジの場合は、水深30m~の深場の根回りに生息しています。
なので網では大量に取れず希少価値が高いアジとなっています。
千葉県では金谷沖が有名で、神奈川県だと走水沖が主な産地になります。
光進丸の場合はその時々のコンディションによって電動リールを使った深場や、浅瀬でのライトタックルのどちらも対応しています。
見た目
普通のアジは黒や青っぽい色をしていますが、黄金アジはゼイゴから上の部分が黄色っぽい色をしています。
全体的に黄色っぽい色をしていてとても綺麗です。
そして体高もあります。
写真のアジで30cmほどですがこれがスタンダードなサイズです。
大きさ
普通のアジは中々大きいサイズはお目にかかれませんが、黄金アジは30cmは普通で
40cmや50cmに迫るものもいるくらい大きくなります。
筆者は最大で42cmの黄金アジを釣り上げました。
一般的な出刃包丁が小さく見え、最早イナダサイズのアジです(笑)
深場のエサが豊富な場所で回遊せずにバクバク食べて育ちますので、脂が乗ってとても太っています。
要するに食っちゃ寝を繰り返しているぐうたらアジです(笑)
ブランド化
浜金谷ではこのアジをブランド化し、このアジを求めて全国各地から客が訪れるくらい人気があります。
先日孤独のグルメでも浜金谷のアジフライが紹介されていました。
以下浜金谷で黄金アジフライが食べられる有名なお店
- さすけ食堂
- はまべ
- マルゴ
さすけ食堂とはまべは超がつく人気店で待ち時間が長くなりますが、マルゴは開店時間に行けば比較的空いているのでオススメです。
浜金谷の他には、向かいの神奈川にある走水沖のアジも同様に黄金アジとして取り扱われています。
厚み・脂の乗りが一級品
身に厚みがあるため食べ応えは抜群で、刺身はもちろんの事ですが、アジフライは本当に最高です。
厚い身から溢れる魚の脂がたまらなく美味しいのです。
アジはどこのスーパーでも売っている庶民的な魚ですが、ポテンシャルは相当なものがあります。
黄金アジ釣りの仕掛け
ロッド&リール
ベイトリールとベイトロッドを推奨します。
ロッドはアジ用の竿でなくても大丈夫ですが、仕掛けが重いものになるため、重り負荷が最低でも40号以上のものを用意した方が良いです。
こちらは筆者が使っているベイトリールです。
ダイワ(DAIWA) 両軸リール 16 プリード 150SH-DH (2016モデル)
ダイワ製で6000円~7000円程度で手に入り、性能も申し分ありません。
釣り船によってはレンタル料がかかる場所もあるので、よく釣りに行く方でしたら、買って良いと思います。
その日の釣るポイントによっては電動リールを推奨される事があります。
ライン
光進丸のアジ釣りではPEの1.5~2号ですのでそれに合わせて巻いておいてください。
時々50m以上の深場に行く事もあるので多めに巻いておく必要があります。
リーダーは付ける必要はありません。
仕掛け&針・エサ
コマセで釣りますので、コマセカゴと重りが一体となったアンドンビシを使います。
アンドンビシは40号~60号を用意してください。
時期によって若干使う号数が異なります。
ビシとテンビンは無料で貸し出しも行っています。
ロストした場合は別途お金が請求されます。
アンドンビシを天秤にセットして天秤の先には、アジの口切れを防ぐクッションゴムをつけてその先に針を付けます。
針は基本的に10号~11号のビシアジ用を使います。
針につけるエサはイソメを使いますが、イソメとコマセは乗船代に入っていますので支給されたものを使いましょう。針先からほんの少し出るくらいで良いです。
イソメがなくなったら船長さんに言えば無料で追加してもらえます。
乗船~釣り開始
釣り場
条件によって場所が変わりますが、今回は竹岡沖に向かっていました。
大体港から20分程度出た場所で釣り開始です。
今回は午後の便に乗船しました。
釣り開始
船長の合図があったら釣り開始です。
ビシアジは基本的に以下の流れで釣りを行います。
- 仕掛けを底まで落とす。(今回は上からの指示なので上から数える)
- 指示があったタナ付近まで仕掛けを巻く。
- 竿を上に引いてコマセを出す。
- コマセが舞っている場所に仕掛けを持ってくるためにリールを1~3回転巻く。
- 魚がかかるまで待つ(20秒程度)
- かからなければもう一度竿を上に引いてコマセを出して仕掛けのタナを合わせて待つ。
コマセはすぐなくなってしまうので2~3回しゃくって、当たりがなかったら仕掛けを上げて再度コマセを補充しましょう。
コマセは詰めすぎるとコマセが撒けなくなってしまうのでビシの7~8分目くらいまで入れると良いです。
段々ビシの目が詰まって出が悪くなってくるため、適度に詰まったコマセは掃除しながらやりましょう。
潮が早い時はコマセをしゃくるタイミングで巻いた方がコマセのあるタナに針を持っていけます。
ヒットからのやりとり
当たりがあった時は軽く竿を上に上げてアワセを入れましょう。
アジの口は切れやすいので、強く合わせると口が切れてバラシてしまいます。
巻き上げる際もあまり早く巻かずにリールを一定速度で巻き上げます。
魚の引きが強い場合は一旦巻くのを止めて魚が落ち着くまで待ちます。
ビシカゴが上がってきたら、ビシをコマセ入れの中に置いて、仕掛けを直接持ってアジを引き上げます。
大型サイズはタモ網を使って引き上げた方が無難です。
黄金に輝くいいアジが上がってきました。即締めてクーラーボックスに入れます。
飽きない程度に釣れ、たまに大型のサバも釣れて楽しめました。
釣果
黄金アジが15匹程度で大型のサバが3匹釣れました!午後便にしては上出来かと思います。
どれも25cm以上あり、最大で35cm程度はある食べごろのサイズです。
顔が小さく見えるくらい身が分厚く太っていて、これは美味しさが保証されています!
こちらはサバです。サバは横に走り強烈な引きで楽しかったです!
こちらは40cm程度のサイズでした。
一昨年は午前便で行きましたが、その時は終始釣れていて52匹釣った事もあります。
その際はシンクが黄金アジで埋め着くされていました(笑)
このレベルになると食べきるのが大変で知人に分けまくって何とか消化しました。
計4回ほど乗船していますが、午後で大体20匹程度は毎回釣れています。
夏場は小さめなので大物を釣る時は春先がオススメです。
仕込み~調理
捌く
釣った当日はへろへろだったので、とりあえず頭と内臓だけ取って終わりにしました。
写真のような水切りバットがあると余分な水分や汚れが下に落ちてくれるので良いです。
翌日捌いてみましたが、どの個体もお腹に内臓脂肪がついていて脂の乗りが最高である事がわかりました。
これはどんな調理をしても最高に美味しいでしょうね!
見えにくいですが中央右側の白い物体が内臓脂肪です。
調理
とりあえずアジフライの仕込みを行いました。
小さめのサイズのアジの半身を丸ごとアジフライにして、豪快にかぶりつくのが最高に美味しいのです。
衣をつけて必要な分だけ揚げてあとは冷凍しておきます。
後はアジを開いて10%の食塩水に一時間ほど漬けて冷凍庫で一日乾燥させて干物を作ります。
大きいサイズで作ったのでまるでホッケのような大きさです(笑)
サバは半身に卸して調味液につけてゴマを振ったら網に入れてみりん干しにします。
まだ1匹分余っているのでそれは後日みそ煮にしたいと思います。
実食
取り急ぎ生の状態で楽しみたかったので、刺身とフライを用意してみました。
刺身は食感を楽しむために厚めに切ってあります。
フライは半身が3枚と多そうに見えますが、このくらいはペロッと平らげてしまうので問題ありません。
刺身
刺身は身が透き通っていて醤油につけると脂が浮いてくるくらいいい脂の乗りです。
とにかく甘くてエビを食べているように思えるくらいプリプリとしています。
アジは臭み消しとしてショウガを一緒に食べるイメージがあると思いますが、臭みは全く気にならないのでワサビ以外のアクセントとして用意しています。
普通のアジとは格が違う美味しさです。
フライは170℃~180℃の高温で1分少々揚げて余熱で火を通して調理しました。
魚は揚げすぎるとパサパサになってしまうので火加減は命です。
フライ
今回は火加減がうまくいったので、表面はサクサクで中身がジューシーな
アジフライに仕上がりました。
普通のアジフライではありえないほど肉厚で噛めば噛むほど脂が滲み出てきます。
味付けは塩コショウのみで十分すぎるくらい美味しいです。
タルタルソースやレモンも美味しいと思います。
ソースは味が濃すぎるのでつけすぎないようにしましょう。
黄金アジ自体の味がとても美味しいので極力素材の味を楽しむ方が良いです。
総評
今回は釣船「光進丸」の紹介と黄金アジの生態・食味のレビューについて書きました。
やはりその辺のアジとは別格に美味しいので是非皆さんにも食べていただきたいです。
何せ獲れる数も多くはなく地方に出回りにくい魚なので是非浜金谷や走水辺りまでお越しいただき、
釣るかお店で楽しんでいただければと思います。
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