東京湾の潮干狩りで取れる貝一覧・生き物&貝の美味しさ紹介

アウトドア
DSC_0366

今回は東京湾(東京・千葉・神奈川)の潮干狩りで取れる貝の種類を紹介します。

この記事を見れば東京湾で取れるほとんどの貝がわかるようになります。

見分けがつけば無駄に持って帰ってくる事もなくなるので、是非参考にしていただければと思います。

全ての貝に言える事ですが、小さい貝は資源保護のため必ずリリースしましょう。

場所によっては漁業権によって採取が制限されていたり、規定のサイズ以下の貝の採取が禁止されている場合がありますので自治体のHPを確認するようにしてください。

最後におまけとして潮干狩り場によくいる生き物についても紹介します!

以下関連記事

評価★★★ 見つけたら絶対持って帰るべき貝

アサリ

定番中の定番。潮干狩りの顔です。

3cmくらいの大きさを目処に持ち帰りましょう。

それ以下のサイズは漁業権で持ち帰りが禁止されている場合がありますのでご注意ください。

意外と貝殻が薄いので取り扱いに注意してください。

様々な色のアサリがありますが、特徴は横長の楕円形に縦筋の溝がたくさん入っています。

触ると凹凸があるのも特徴の1つです。

アサリは炊き込みご飯から酒蒸し・クラムチャウダー・ボンゴレまで幅広く使えて、二枚貝の中でもトップクラスに美味しいです。

チョウセンハマグリ

朝鮮ではなく汀線と書きます。汀線とは水と砂浜の境目の事を指し、その辺りにいるのでそのような名前がついたそうです。

アサリとの違いは、貝殻に凹凸がなくすべすべしていてアサリよりも遥かに大きくなります。

日本にいるハマグリはこのチョウセンハマグリと本ハマグリの2種になります。

肉質がしっかりしていてとても上品な味で、内臓も気になりにくく大変美味しい貝です。

そう簡単に取れませんが場所によっては生息しているので是非探してみてください。

シナハマグリ

先ほど紹介したチョウセンハマグリとは別種で日本固有のハマグリではありません。

元々は中国や韓国の沿岸に生息するハマグリで日本が輸入しています。

有料の潮干狩り場に撒かれているのもほとんどがこのシナハマグリです。

チョウセンハマグリとの見分け方としては貝殻の光沢はあまりなく、全体的に黄色がかっていて貝の側面が黒っぽいです。

他のハマグリほど大きくなりませんが、味は十分美味しいと思いますので、見つけたら是非ゲットしてください。

ハマグリは1個見つかったら近くにまとまっている事がよくありますので広く浅くを意識して掘ると良いと思います。

ホンビノスガイ

この貝は北米から来た外来種です。

1990年代に初めて東京湾で発見され、そこから急速に生息域を拡大しています。

一説によると海外の船のバラスト水に稚貝が混じっていてそこから流入したのではないかと言われていますが、今のところ在来種に被害をもたらしている報告はなく、味も良いので歓迎されています。

オオアサリ・シロハマグリと言う名で売られている事もあります。

かなり大型の貝で、大きいものは大人の握りこぶしくらいのサイズになります。

クラムチャウダー発祥の地はアメリカですが、アメリカのクラムチャウダーはアサリではなくこのホンビノスガイを使って作るそうです。

ハマグリよりは身質が固めですが基本的にどう食べても美味しいので、ホンビノスガイは見つけたら即ゲットしましょう。

砂地に生息しているものは貝殻が白っぽく泥地にいるものは黒っぽいですが味に差はほとんどありません。

ほぼ砂抜きしなくても良いので調理がしやすいです。

クラムチャウダー・バター焼き・酒蒸しなど基本的にはアサリと同じ用途で調理ができます。

東京湾の千葉市より南側にはあまり生息していません。

評価★★ 一度は持って帰って食べる価値のある貝

バカガイ

別名アオヤギとも呼ばれ、寿司ネタとしても重宝される貝です。

アサリとハマグリの中間くらいの大きさで、ハマグリとの見分け方は、バカガイの方が色がクリーム色で地味な感じで、貝殻は薄く簡単に割れ、模様はアサリのような感じです。

味は寿司ネタになるくらいなので美味しいのですが、砂を吐きにくいという欠点があります。

なので砂の部分を除去して食べる等、少し工夫が必要になります。

最近はあまり取れない貝となっているようです。

シオフキ

アサリ以上にどこにでもいる貝です。

小さいものがよくいますが、大きいものはちょっとしたホンビノスガイくらいのサイズになります。

ホンビノスに比べると形が均等で貝の縁がオレンジ色をしているのでわかると思います。

このシオフキも味は良いのですが、バカガイと同様に砂が身に残りやすいので調理には手間がかかります。

貝も割れやすく色々手間がかかる割にめちゃくちゃ美味しいというわけではないので、アサリもハマグリもいなかったら持ち帰るくらいでしょうか。

個人的には貝柱がしっかりしていて美味しいと思いました。

足と水管と貝柱を取って炊き込みごはんにすると美味しかったです。

アカニシ

こちらは2枚貝ではなく巻貝です。

砂を掘っていると時々大きい塊のようなものが出てきてそれがアカニシだったという事があります。

味は良い方だと思いますが、数取れないのと大きいので茹でるのに時間がかかったりするので意外と人気がありません。

セブンイレブンではおつまみとして販売されています。

アカニシのおつまみ

他の貝にない利点としては、砂抜きをする必要がないというところです。

サザエが好きな方にはオススメできる貝ではあります。

大型のアカニシはとても美味しいと思います。

刺身やバター焼きにすると大変美味しいです。

マテ貝

穴に塩を入れて飛び出してきたところを取る方法が有名な貝です。

貝殻が薄く身が詰まっていて調理しても美味しい事から比較的人気の高い貝です。

ですがマテガイの巣穴は結構深いためアサリの熊手ではなくじょれんがあった方が

効率よく狙えるので色々道具を用意しないといけないのが玉に瑕です。

アサリがいる場所=マテガイがいるとは限らないので意外と狙うのはシビアだったりします。

味は貝の旨味が強く歯ごたえが適度にありとても美味しいです。

バター焼き・酒蒸しにする事が多いようです。

美味しい貝ではあるので熊手使うのに疲れた時に狙ってみてはいかがでしょうか。

サルボウ貝

赤貝によく似た貝ですが赤貝よりも小さいのが本種です。

潮干狩りの中では比較的珍しい貝です。

体液が赤く捌くと血が流れるように見えるのが特徴です。

見た目は良いとは言えませんが、味は良く鮮度が良ければ刺身でも食べられます。

熱を加えても固くならないので食べやすく身も甘みがあって美味しいです。

評価★ あまり美味しくないので持ち帰るのはオススメしない貝

オキシジミ

泥地に多く生息する二枚貝です。

有料の潮干狩り場ではほとんど見かけませんが、自然の干潟に行くとアサリやホンビノスガイ以上に見つかります。

小一時間も掘っていれば軽く1kg以上は取れます。

味は人によって大きく評価が分かれますが、筆者はもう食べたいとは思いません・・・。

砂抜きはしやすいのですが、匂いが独特すぎて香辛料などで強めに味付けをしても臭みが残ります。

筆者はこれを釣り餌として使う事にしました!

オキシジミの詳細は別記事にも書きましたのでこちらを参照してください。

見た目が似ているホンビノスガイとの見分け方等も解説しています。

ツメタガイ

アサリやハマグリ等の二枚貝に穴を開けて中身を溶かして食べてしまう天敵です。

干潟にひっくり返した茶碗のようなものがあったらそれはツメタガイの卵なので駆除しましょう。

地域によってはウンネガイとも呼ばれ、茹でた時の臭いがキツい事でも有名です。

筆者も一度煮付けにして食べた事がありますが、ぬめりを取るのに時間がかかり、味は悪くありませんが身質が固いのでわざわざ取って食べようとは思いませんでした。

ただアサリやハマグリの天敵なので見つけたら拾って駆除はしようと思います。

これもオキシジミと同じく釣り餌としての利用価値があるかもしれません。

カガミガイ

大型の貝でホンビノスガイとよく似ています。

ホンビノスガイと同じマルスダレガイの仲間で、見分け方は、形と厚みです。

カガミガイの方が形は丸みを帯びていて、厚みが薄めなのでホンビノスガイと並べたらすぐわかるくらいの違いがあります。

ホンビノスガイのようにあまり数は獲れません。

ホンビノスとは違い、砂を噛むのにほとんど砂を吐かないためあまり好かれていないそうです。

うまく調理すれば味は悪くないので、一度は食べてみても良いとは思います。

潮干狩り場によくいる生き物

ヤドカリ

おそらく一番多く潮干狩り場で見かける生き物だと思います。

小さい巻貝に入っている事が多いです。

大型のヤドカリはサザエの殻に入っていて釣りエサとして重宝されます。

神奈川の城ヶ島近辺では、ヤドカリを食べる文化があり、意外と美味しいとの事です。

マメコブシガニ

体長3~4cmの小型のカニで丸い甲羅に長いツメが特徴です。

これも潮干狩り場ではよく見かける生き物です。

捕まえると個体によっては死んだフリをして固まるので一度やってみてください。

挟む力はそんなに強くないので子供が掴んでも大丈夫です。

ワレカラ

海藻みたいだけど何か動いているような気がしないでもないやつこそがこのワレカラです。

れっきとした生き物でエビの仲間にあたります。

ちょっと気持ち悪くも見えますが何も害はありません。

エビの仲間だけあって一応食べる事もできるそうです。

ワレカラ喰わぬ上人なしということわざにもなっています。

要するに殺生をしないようにしている人でも、ワレカラみたいな小さな生き物は自然と殺めて食べているんだよという事です。

タマシキゴカイの卵

潮干狩り場にこのような水風船のような物体が落ちているのは見た事はないでしょうか?

これはタマシキゴカイというゴカイの卵です。

ゴカイが増える分には貝には何も影響はありませんので特段気にしなくて良いと思います。

砂茶碗

茶碗をひっくり返したようなものがあれば確実に駆除してください。

これはツメタガイの卵です。

この貝が孵化するとアサリやハマグリが食べられてしまいます。

なので見つけたら積極的に駆除し、陸に置いておきましょう。

卵を砂で固めたものなので乾いたら砂になりますので放置して大丈夫です。

総評

今回は潮干狩りで取れる貝の一覧と特徴を紹介しました。

色々な貝がいて最初はわからないかと思いますがこれでほとんどの貝は見分けがつくと思います。

今回紹介した貝はどれも食べられる貝なので、食べた事がなければ一度は食べてみる事をオススメします。

美味しいかどうかはご自身で確かめてみてください!

潮干狩り場は色々な生物がいますので貝堀りのついでに探してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました